明治や大正、昭和の激動の時代のコレクションが オリジナルケース入のセットで登場!数量限定の特別販売。
いまから150年前の明治4年5月10日、「新貨条例」が発布され、これによって、「円・銭・厘」という近代貨幣制度が確立しました。つまり、そのとき、「円」という単位が誕生したわけです。
今回、そんな大切な節目を記念し、泰星コインでは、独自に企画したオリジナルセットを販売いたします。今回のために特別に製作した上質なケースに、明治~昭和期の歴史的な貨幣「円・銭・厘」が収められた逸品です。
円の誕生
◆明治政府による雑多な貨幣の整理
江戸時代の貨幣は、重なる改鋳によって様々な品位と重量を持つ金・銀・銭貨が存在しており、明治政府は、これらを整理する必要がありました。まず明治元(一八六八)年十一月に、銀目の換算相場を貸付当時の相場と廃止時の相場の平均とすることとし、金貨については慶応四年閏四月および明治元年十月に、古金銀の換算相場が布告されました。同時に銭貨も換算相場が布告され、明治二(一八六九)年七月には、金一両=銭一〇貫文(=一〇、〇〇〇文)として、金貨と銭貨がリンクされました。
しかし、なお雑多な貨幣が多く存在したため、明治政府としては新たな貨幣制度を構築する必要がありました。品位と重量が統一された新貨幣を鋳造するため、造幣局を大阪に建設し、英国から機械を取り寄せました。明治三年十一月に竣工した造幣局には、香港の造幣局長を務めたキンドル(Thomas W.Kinder)はじめ計一三人の外国人が雇用されました。
◆新しい通貨単位「円」の登場
そして、明治四(一八七一)年五月十日、政府は「新貨条例」を発布し、新しい貨幣制度を定めました。新貨幣の単位を「円」とし、その百分の一を「銭」、千分の一を「厘」と定め、十進法によること、金貨を本位とし、純金一・五gを一円とすること、在来通用貨幣一両は一円とすること等が定められました。
こうして新しい貨幣である「円」が成立し、「円」による統一が完了しました。新貨条例では正字の「圓」が用いられ、明治三十(一八九七)年の貨幣法でも引き継がれました。国字の「円」が登場するのは、昭和二十四(一九四九)年制定、翌年発行が開始された千円券、補助貨では昭和二十三(一九四八)年制定の黄銅貨(一円と五円)が最初です。「円」が日本の通貨単位であることは、今日までずっと続いています。
記念セットに含まれるコインのご紹介
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■明治期からの貨幣を一気に揃えられる
明治や大正、昭和の激動の時代を渡り歩いてきた、最大 10 枚の貨幣を一度に揃えられるまたとない機会です。これから日本銭の収集を始められたい方にとってのスターターキットとしてもお勧めです。
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■高級感溢れる木製ケース
木製の枠とアクリルを組み合わせたケースは日本製で、格調の高さが感じられます。木枠には、はっきりと際立つ木目と、しなやかで粘りのある材質を併せ持つ高級木材であるアッシュを使用。一枚の板を使用し成形しており、継ぎはぎのない美しい見た目に仕上がりました。 |
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■両面の鑑賞、安全・簡単な出し入れが可能
コイン展示面には透明なアクリルを使用しているため、出し入れすることなく、表面と裏面のどちらも楽しむことができます。出し入れする際は、右側のストッパーをひねるだけで可能。簡単かつ安全な仕様です。 |
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■インテリアとしても
「円の誕生 150 周年記念セット」の金色の文字が入った台座が付属し、立てかけて楽しむことができます。台座は傾斜が付いており、鑑賞に最適な角度になるように設計されています。お部屋の片隅にそっと飾っても映えるセットです。
各セットには小冊子が付属。コインの詳細情報などをお手元ですぐに確認することができます。 |
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加納夏雄の竜図デザイン
新 1 円銀貨、竜 50 銭銀貨、竜 20 銭銀貨、竜 10 銭銀貨、竜 5 銭銀貨に描かれているのは、言わずと知れた竜図です。彫金師として名高い加納夏雄による繊細なデザインで、高い技術を誇っていることから、現在も人気の高い絵柄です。
海外のコインでは、皇室の人々や元首の肖像を浮き彫りとするのが一般的で、最初は天皇の肖像の使用も考えられましたが、政府の「畏れ多い」との反対により、天子の象徴である「竜」が取り入れられることとなりました。いまでも、日本を代表する最も有名なコインデザインとして、世界中に知れ渡っています。
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ご案内するセットは3 種類。一つは銀貨から黄銅貨、白銅貨など計9 種類からなるもの。そして、それらに新20 円金貨、新10 円金貨をそれぞれ加えた計10 種セットの特別版が二つです。
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