50ペンス貨の歴史を彩った5つの代表的デザインがセットに!
1969年に七角形の英国の50ペンス貨が発行されてから今年で50周年を迎えます。これを記念して、過去の50ペンス貨から選りすぐりのデザイン5種を集めた金貨、銀貨、白銅貨それぞれのセットが発行されました。ユニークな形をした50ペンス貨の多彩なデザインを楽しみながら、その歴史を振り返ってみましょう。
1969年、英国では1971年の十進法への移行に向けて、世界初の七角形コインの50ペンス貨が発行されました。以来、50ペンス貨は今日までの50年におよぶ歴史の中で、スポーツの記録から児童文学まで、英国のいろいろな側面を称える記念貨として様々なデザインで発行されてきました。
記念すべき50ペンス貨発行50周年を迎えるにあたり、英国王立造幣局によって過去のデザインからじっくりと選び抜かれた5種類の50ペンス貨がセットで登場します!今回取り上げられたのは、オリジナルをクリストファー・アイアンサイドが手掛けたブリタニア像、ロジャー・バニスターのフォー・ミニッツ・マイル、スカウト運動、キューガーデン、ガールガイドのデザインです。
ラインナップは、金貨、銀貨、白銅貨それぞれのプルーフ5種セット。英国文化を称える象徴的なデザインと希少な発行数が収集意欲を掻き立てる貴重なコレクションです。
1)ブリタニア座像
1969-1982年
(クリストファー・アイアンサイド作)
クリストファー・アイアンサイドによる英国のシンボル、ブリタニアのデザイン。右に三叉の槍、左にオリーブの小枝を持ち、足元にライオンが寄り添うブリタニアの座像が描かれています。1982~2008年は「NEW PENCE」が「FIFTY PENCE」に変わっています。
2)ロジャー・バニスターの
フォー・ミニッツ・マイル50周年
2004年 (ジェームズ・バトラー作)
英国の陸上競技選手ロジャー・バニスターが1マイル4分の壁を破った日から50周年を称える記念貨。彼は1954年5月6日、オックスフォード大学の競技会で3分59秒4を記録しました。裏面では走者の足とストップウォッチで偉業達成を象徴的に描いています。
3)スカウト運動100周年
2007年
(ケリー・ジョーンズ作)
世界スカウト運動の誕生から100年、創始者ロバート・ベーデンパウエル卿の生誕150年を記念するデザイン。スカウト運動の正式紋章であるユリの花を地球の上に浮き彫りにし、周りをスカウトのモットー“Be Prepared”(備えよ常に)の銘が囲んでいます。
4)キューガーデン250周年
2009年
(クリストファー・ル・ブラン作)
ロンドン南西部のキューにある英国王立植物園の250周年を称えて、 2009年に発行された記念貨です。植物学界の世界的メッカ、キューガーデンは2003年に世界遺産に登録されました。裏面にはキューガーデンの有名な中国式の五重塔が描かれています。
5)ガールガイド100周年
2010年
(ジョナサン・エバンズとドナ・ハイナン作)
「ガールガイド・ガールスカウト世界連盟」は今日世界中に数百万の会員を擁します。コイン裏面は、英国で広がったガールガイド運動から100周年を記念し、クローバーの葉をモチーフとする「英国ガールガイド」のシンボルを繰り返したデザインが刻まれています。
※額面は表裏面どちらかに刻印されています。
※経年による変色・劣化等がある場合がございます。