ヘロデの宮殿に通じているという説から「ヘロデ門」と呼ばれるように

シリーズ最新の金メダルに取り上げられた城門は、16世紀のオスマン帝国の時代にスレイマン大帝の要請により建設された「ヘロデ門」です。この門は、ヘロデの宮殿に通じているという説があることから、「ヘロデ門」と呼ばれるようになりました。

｢ヘロデ門」は、アラビア語で「バブ・ア・サハイラド（Bab-a-Sahairad）」と呼ばれ、反対側にあるイスラム教徒の埋葬地を意味しています。19世紀初頭、石で塞がれて出入りできなくなりましたが、1875年にトルコ人によって再び開かれました。もともと防衛の目的で脇から出入りするようになっていたこの門を、トルコ人は北に面した正面から開けましたが、これは北側に新たに開発された地区へ行き来しやすくするためでした。

メダルの表面には、ヘロデ門が描かれ、英語とヘブライ語で「ヘロデ門」の銘、発行年、重量、品位も刻印されています。裏面には、エルサレムの城壁に囲まれた旧市街の門を図案化したスケッチが描かれ、「エルサレムの門」を意味する英語とヘブライ語の銘文と、その下にはイスラエルコイン・メダル公団のロゴが刻まれています。